激しい紛争
2005年からタリバンを中心とした勢力が南部で蜂起し、アメリカ軍などと交戦している。首都のカブールでのテロも頻発している。対ソ連戦争になかった自爆攻撃が行なわれるようになったことから、イラク戦争で伸張したアルカイダ影響を指摘する声もある。2006年6月にはイギリスのシンクタンクが、南部のヘルマンド州ではタリバンが支配力を強め、「再び戦争状態にある」と報告した。
ISAFの拡大
アメリカ軍が独占的に担っていた軍事指揮権が段階的に北大西洋条約機構に移行され、2006年7月に全ての権限がNATO軍に移管された。これは2003年に勃発したイラク戦争において、米軍を中心とした多国籍軍が依然としてイラクの治安を回復できていないことから、米軍がイラク戦争に力を傾けるための措置であった。
カブールの北西、山岳地帯に位置するバーミヤン渓谷に設定されたユネスコの世界遺産(古代遺跡群、文化的景観)
高さ55mの西大仏と38mの東大仏の2体の大仏をはじめとする多くの巨大な仏像が彫られた。石窟内にはサーサーン朝のペルシア美術の影響を受けた壁画が描かれるようになった。バーミヤーンの仏教文化は繁栄をきわめ、630年に唐の仏僧玄奘がこの地を訪れたときにも依然として大仏は美しく装飾されて金色に光り輝き、僧院には数千人の僧が居住していたという。
しかし、1979年のソビエト連邦のアフガニスタン侵攻以来アフガニスタンで続いてきたアフガン紛争によって大仏は大きな被害を受けることになった。2001年には当時のアフガニスタンのターリバーン政権により爆破され、遺跡は壊滅的な被害を蒙った。紛争終結後の調査により、一連の混乱と破壊により大仏のみならず、石窟の壁面に描かれた仏教画のおよそ8割が失われたと報告されている。