バーミヤン渓谷
カブールの北西、山岳地帯に位置するバーミヤン渓谷に設定されたユネスコの世界遺産(古代遺跡群、文化的景観)
高さ55mの西大仏と38mの東大仏の2体の大仏をはじめとする多くの巨大な仏像が彫られた。石窟内にはサーサーン朝のペルシア美術の影響を受けた壁画が描かれるようになった。バーミヤーンの仏教文化は繁栄をきわめ、630年に唐の仏僧玄奘がこの地を訪れたときにも依然として大仏は美しく装飾されて金色に光り輝き、僧院には数千人の僧が居住していたという。
しかし、1979年のソビエト連邦のアフガニスタン侵攻以来アフガニスタンで続いてきたアフガン紛争によって大仏は大きな被害を受けることになった。2001年には当時のアフガニスタンのターリバーン政権により爆破され、遺跡は壊滅的な被害を蒙った。紛争終結後の調査により、一連の混乱と破壊により大仏のみならず、石窟の壁面に描かれた仏教画のおよそ8割が失われたと報告されている。
